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![]() 山もみじです。 日本では、普段「楓」の字が使われていますが、植物学的には、槭を用います。 類似の葉形をもつ「フウ」という木の漢字が「楓」なのです。 モミジの方はカエデ属という特定のものでなく、秋になって葉が紅くなることから紅葉する樹木の中でカエデ類が代表であるのでカエデ属をモミジというようになったとされています。 植物分類上ではカエデともみじは区別はしません。 もみじは長く持ち込んで年毎に良くなる雑木盆栽の勇である。 やまもみじの替わりになる樹種は見当たらない。 小さな鉢で閉め込んでいても、木が弱ることも少なく、鉢を緩めて作りなおす必要が無い。 岩盤の土も無いような所でも水があれば、生き延びている自然樹が見られる。 樹皮が白くなり縞が出てきてなんでもない形のもみじにも年代が育てた美しさが現れる所が長所である。 | ||
![]() 山もみじがすごいです。 もみじは紅葉を一つの見所としています。 紅葉のしくみは、葉の細胞中に赤い色素アントシアニンが合成され葉緑素が色あせて黄色くなってくると赤い色素が目立って紅葉となります。 赤い色素アントシアニンは花に含まれる色素と同じです。 成長期には葉で光合成されたデンプンは枝幹へ移動して行きますが、秋になって葉の付け根が離層を作って落葉しても良いようになると、デンプンは枝幹へ移動し難くなり葉の中に過剰に蓄積されると赤い色素アントシアニンに変化するのです。 葉緑素が活性の有る間は目立ちませんが活性が無くなり緑色が褪めてくると赤さが目立つのです。 春の新芽が赤い樹木も赤い色素アントシアニンのようです。 これは紫外線を遮るので若葉を保護すると言われています。 紅葉の美しい年と汚い年とがあります。 これは離層のできるタイミングが重要だと推定できます。 離層はデンプンの移動も水分の移動も低下させます。 離層のできるタイミングは気温の低下によるものですから、気温が低下し離層のできる温度を切る頃に空気が乾燥すると離層によって水分が葉に行かなく葉が枯れて茶色く萎びてしまいます。 また、離層のできる頃に湿度が高く潤っていると葉は光合成を行なってデンプンを合成し赤い色素アントシアニンが増えます。 このことから紅葉前線が近づいて来たらこまめに葉水を掛けてやることが紅葉を良くすると言えるのです。 しかし、離層ができるタイミングと葉緑素の壊れるタイミングがデンプンを合成し赤い色素アントシアニンを増やす事無く進むと紅葉が発現せず黄葉となるのです。 黄葉の仕組みは、 紅葉が赤い色素アントシアニンの生成によるものですが、黄葉はもともと葉に存在しているカロチノイドの黄色なのです。 カロチノイドの黄色は葉緑素の緑に隠れていますが、気温が低下し葉緑素が壊れて緑色が無くなると発現します。 黄葉する種類は紅葉前線が近づいて来たらこまめに葉水を掛けてやることで黄葉を良くする事ができるでしょう。 褐色の紅葉はどうして起こるか。 モミジは赤、イチョウは黄、コナラは茶となるのが普通の紅葉です。 コナラも黄や赤を経由して茶色になる傾向があります。 これは紅葉や黄葉のステップを踏みその強弱は有るものの褐色はタンニン(ポリフェノール) を生成するからといわれています。 落葉前に離層ができて葉に光合成された養分が蓄積されます。 だから山羊さんは落ち葉になる寸前の葉が大好きなのです。 味が濃いのでしょうか。 | ||