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![]() トショウです。 トショウと槇柏はジンやシャリの有る様を鑑賞します。 ジン・シャリとは枝幹が枯れて半分腐れているもので、釈迦の骨を意味します。 このジンも自然に出来たままの状態では鑑賞に耐えるものは少ないので彫刻します。 挿し木から作った素材ではジンを作るほど太くひねくれた木は有りませんし、無理にジンを作るのは非常に難しいのです。 下手をすると枯らしてしまいます。 やはり自然に枝枯れしたものからジンにするのが良いのです。 専門の道具でなくても、彫刻刀でも作れます。 | ||
![]() トショウがすごいです。 松柏類に見られる神や舎利は槙柏やトショウでは自然にも多くあり見所として格別です。 むしろ槙柏やトショウに神や舎利の無い方が未熟に見えるほどであります。 神や舎利は欠かすことの出来ない要素といえる程です。 白いシャリと緑の葉と幹と一体となっています。 それは腐れた不潔感を示すのではなく、釈迦の舎利をイメージした高い意識を表現するものが最高なのです。 一般には高山の厳しい自然に耐えて育つ姿が見て取れれば良いのです。 山取りの素材に付いている神や舎利は人為では出せない造形美があります。 汚れを落として磨いていき、手を加える場合でも加工の跡が見えるようではいけません。 一般に盆栽は枝の配置などはうるさく言われますが槙柏やトショウはそんな制約はありません。 捻転する幹枝と水吸いと神や舎利と少しの葉は自由に変化していて良いのです。 そのために、神や舎利が有ればそこから間延びした枝先に葉が付いたような盆栽に成らないような素材でも間延びした枝を曲げて手繰り込みができれば良い盆栽になるのです。 極端な曲げ込み手繰り込みは枝が折れてしまいますが、割り込みを入れたり保護材で巻いたりして慎重に行ないます。 割っても良いが、折れた所は予後不良です。 皮が剥がれ難くて成長の旺盛な10月頃は保護テープで乾燥しなければ皮がピリピリと割れてもすぐにカルスが覆ってきます。 しかし木部が折れるとまずい。 | ||